フライトガイド「西風編」


晩秋~冬、早春にかけては「西高東低」の気圧配置が弱まり、移動性高気圧が日本上空を通過するとき、関東地方では北~北西~南西の西よりの風が吹きます。

この時期は西テイクオフ(W T.O.)を使用する頻度が最も高くなる時期です。東斜面と違いサーマルの発生時刻が遅くなり、昼近くになりますから、パイロットは遅めのスタートです。
初心者マーク の講習生はサーマルの穏やかな午前中が絶好の練習日よりになります。穏やかなサーマルはソアリング練習に最適です。

日照があまり強くない冬季でも、強い寒気が上空に残りながらも「西高東低」が弱まった日は、+1000m~2000mの高度獲得ができます。一年で一番高く上昇できるチャンスのある季節、あなたも自己記録にチャレンジしてみてはいかが! ただし、防寒対策は怠りなく!

テイクオフ、ランディングは西テイクオフ(W T.O.)、西ランディング(W L.D.)を使用します。
拡張されプレッシャーなくランディングできるようになった西ランディングは、条件のよい日中はサーマル発生源ともなりなかなか高度が落ちないこともありますが、落ち着いて高度処理をしましょう。講習バーンも兼ねている西ランディングは、地上練習している講習生もいるので、注意してください。

本流の西風が弱い場合は、尾根を越えて東側エリアに回り込むこともできます。この場合は十分な高度を取った上、テイクオフディレクターまたはランディングディレクターに無線で了解を取って行ってください。




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